極、静脈注射への道

  1. 利き腕の示指が一番敏感なので、静脈血管の位置をさぐる時は利き腕の示指でさぐる。
  2. 薬液の漏れ、神経へ刺したことを発見しにくいため、患者様の麻痺側への注射はなるべくさける。
  3. 万が一、神経を傷つけて麻痺させてしまうかもしれない事を考慮し、患者様の利き腕には、なるべく注射しない。
  4. よく浮き上がっている血管は思ったより浅い(皮膚の表面に近い)。
  5. 浅い血管を刺す時は針を寝かせて刺す。深い血管は、浅い血管を刺すときよりも針を立て気味にして血管をさす。
  6. 針が静脈血管へスッっと入っていく様子をイメージして挑む。じわじわ針を刺すと痛いし、静脈血管が逃げることがある。
  7. 看護師によっては針が静脈血管へ入ったときに、利き腕の示指に、”プチィ”とした感覚を感じている看護師もいる。
  8. 弱気が静脈注射の失敗のもと。
  9. 静脈血管を探すときは解剖学的知識から探すが、患者様によって静脈注射に適する静脈血管の部位が違う。
  10. 見えている血管は静脈血管(動脈血管のこともある)。動脈血管を刺さないためにも解剖学的に動脈血管の位置を頭にいれておく。解剖学的位置からかなり外れた位置に動脈血管が走っている場合もある。
  11. 特に太い血管に静脈注射する場合は触診し拍動していないか確かめる。
    血圧測定、脈拍測定の血管は動脈血管(触診により拍動していることが分かる)。
  12. 腕を動かしてしまう患者様には了解を得てシーネ固定する。
    ワンショットではなく点滴の場合、関節(関節注射ではない)近くに静脈注射すると患者様が関節を曲げたときに漏れてしまう原因になるので 了解を得てシーネ固定すると漏れの予防になる。 関節を曲げたときと伸ばしたときでは滴下速度が変わってしまうので持続点滴では特に注意が必要。
  13. 確実に入ると思う静脈血管を探す。
  14. 血管の種類は大まかに、コロコロとして逃げる血管、細い血管、太い血管、破れやすい血管、蛇行している血管など様々。
  15. 浮腫がひどく血管が見えない場合は、血管がありそうな場所を母指でじわりと押さえると血管が浮き出る場合がある。
  16. これから刺そうとする静脈血管のラインをよみ針を持つ逆の手の母指と示指で近位、遠位方向に皮膚を縦方向に張ると静脈血管がにげにくい。あまり押さえすぎると静脈血管が見えにくくなる。
  17. 患者様の腕をたたいて静脈血管を探す前に、心臓より下に腕を下げてもらい静脈血管を探すか蒸しタオルで温める。または、静脈血管の上の皮膚を抹消から中枢へさする。
  18. 体位変換をして側臥位になっていると高い位置にある半身は血管が浮きにくい。低い位置にある半身のほうが血管が浮き易い。
  19. 外れたら2,3ミリ針を引いてから再び刺す。静脈血管の上(皮膚側)から針を刺して入れるので針を引かなければ血管の下を刺すことになる。
  20. 患者様が急変した場合、ルート確保を直ちに行う。
    血圧、脈圧の低下により患者様が重症になるとルート確保が困難になると思われる。
  21. 静脈注射の上達が遅いとおもったら、自分の静脈注射のやり方を他の看護師に見てもらい悪い所を指摘してもらう。
  22. 静脈注射の上手い看護師の注射器の持ち方、翼状針、留置針の持ち方。静脈注射する部位を支えている手の位置をよく見て参考にする。
    針を持っている母指、指示位置。静脈注射する部位を支えている母指、指示の位置は特に重要。
  23. ”刺す前に、成功するか失敗するかは、すでに、ほとんど決定している。”と、言ってよい。
  24. 失敗しても文句を言わない患者様でも成功してあたりまえだと思っている。
  25. 初めて患者様に静脈注射する看護師も百戦錬磨の看護師も患者様からみれば同じ看護師。
  26. 失敗は2回までとする、入らない場合は他の看護師に素直に頼む。患者様は、あなたの実験台ではありません。

おわりに

 注射に対する恐怖心は、若年者ほど強い傾向があるようです。女性より男性のほうが注射を恐れているようです。
静脈注射を経験するうちに、苦手な血管、静脈注射の相性の良い患者さんと相性の悪い患者さんがでてくるようです。
相性の原因の一番の理由は、針を刺す速さと、針を差し込む長さ角度が関係してくるのではないかと思います。 破れ易い血管とコリコリした逃げやすい血管では、針を刺す速さと、針を差し込む長さの適度な値が違うように思います。 看護師それぞれ指の感覚が違いますし、患者様それぞれ違う血管をしています。 その両方の違いから、相性がでてくるのではないかと思います。
もちろん患者様の体調によっても血管の浮き具合が異なります。
理論だけでは実践は出来ませんが、ある程度は物理的な論理思考が必要になってくることは確かなようです。
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